UNI考察メモ

※アンダーナイトインヴァースの考察及び元ネタ探しの覚え書きです。
あくまでも個人的な解釈と妄想に基づいているので、気にしない方のみどうぞ。
また、参考・参照元は主にwikiなどの為、各情報の正確性はよろしくない可能性が高いです。
(公式ムックに正式に情報として記載されているものは、ほぼそのまま載せています)
最終更新日:16/08/31


□大まかな舞台設定と基礎情報について□

☆偽誕者システムと永劫無限の七日間(セブンデイズイモータル)

【偽誕者】とは
虚無に存在を食われ、自我を保ったまま覚醒した人間の事。
また、目覚めた際に顕現化(イグジス)の能力を発現する。
「生者でも死者でもない、生まれ無きもの」を意味する。
(公式ムック参照)

【虚無】とは
この世に存在する魔物。人間の存在(魂?)を食らう。
虚無に存在を食われた人間は精神・魂を食われたような無気力状態に陥り、やがて死に至って新たな虚無となる。
(公式ムック参照)

【顕現化】とは
能力者本人の想いやイメージを実体化させる能力。
魂・精神・心ともいわれる。
(公式ムック参照)

【再誕者】とは
偽誕者を超越した存在で桁違いの能力を誇る。
現在は6人の再誕者が居る。
(公式ムック参照)

【永劫無限の七日間】とは
従来は一夜で終わる虚ろの夜がごくまれに長期に亘って続くことがある。
それを永劫無限の七日間と呼ぶ。
(公式ムック参照)


↓以下個人的元ネタ予想と考察


・古代エジプト神話における冥界アアルでの転生前の審判
死んだ際に自身の心臓と女神マアトの「真実の羽根」を天秤にかけ、釣り合いが取れれば、辛く長い旅を経て、永遠の楽園であるアアルに至る事が出来る。
しかし、自身の心臓が過去の罪によって「真実の羽根」よりも重ければ、霊獣アミメットに再度喰われて「二度目の死」に落とされる。

→【偽誕者】が生者でも死者でも無いという事から、一度心臓を審判にかけられた時点でもう死んでいる。
しかし、楽園へと至る為の資格(=顕現化の能力に目覚める・魂を取り戻す)を得た為に完全な死者では無い=生まれ無きものと定義されるのではないか。
また、霊獣アミメットが虚無であるメルカヴァに非常に似ている事もアアルの審判を参考にしているからではないかと思われる。
「二度目の死」は偽誕者になる事が出来ずに、そのまま虚無に落ちる事を指すのではないか。


・生命の樹におけるアインとアイン・ソフとアイン・ソフ・オウル
アインは無と訳され、0で表される。
アイン・ソフは無限と訳され、00で表される。
アイン・ソフ・オウルは無限光と訳され、000で表される。アイン・ソフ・アウルと表記されることもある。
アインからアイン・ソフが生じ、アイン・ソフからアイン・ソフ・オウルが生じた。

→虚無をアインとし、偽誕者をアイン・ソフ、再誕者をアイン・ソフ・オウルと考える。


・ヨハネの黙示録における七つの封印
聖霊によって導かれたヨハネが、この世の終末に起こるであろう出来事の幻を記述した預言書的書物。
封印された7つの巻物を子羊が神から授かると、7つの封印が一つ一つ解かれる度に、戦乱や飢餓、疫病などのわざわいが地上に降りかかり、最後の封印が解かれ人類は滅亡する。
その後、救い主メシアが地上に降臨すると、殉教者はよみがえり、最後の審判が開始される。

→様々な怪異を齎す虚無が世界に放たれるが、強い人間はその審判に耐え、生き残る?
(=ヒルダの望む再誕者になれる可能性がある)
そのため、祭壇の奥に隠された【繭】を守り、封印を解こうとしている??


☆夜刀の一族

【夜刀】とは
能力者によって構成される組織ながら、現世では既に組織の体をなしていない為に目的は不明。
ただ、以前に抗争がありほぼ壊滅。本来ならば現世に現れる虚無を退治していた?
リンネは【夜刀の姫】と呼ばれている。
(一部公式ムック参照)


↓以下個人的元ネタ予想と考察

・夜刀神
夜刀神は、『常陸国風土記』に登場する日本の神(蛇神)である。
蛇体で頭に角を生やした神で、その姿を見た者は一族もろとも滅んでしまうと伝えられていた。
夜刀神の「夜刀(やつ・やと)」は関東地方の方言である「谷(やつ)」を意味し、文字通り谷や葦原などの人による開拓以前の野生状態の自然を可視化したもの、自然の持つ霊威を形象化したものである。
また、暴れる夜刀神を山へ駆逐し、人の地(田)と神の地(山)を明確に区分するためにその境界である堀に「標の梲(しるしのつえ)」を立て、以後祟りのないように社を創建して神として崇めた。

→リンネの傍にいるクゥは本来は夜刀神で、首につけられた首輪で本来の力を制御されている?
軛という名は、獣の首にはめる木の拘束棒である事から、リンネが敢えてその名前をつけたのではないか。


☆光輪(リヒトクライス)

【光輪】とは
現世を守護するべく行動する能力者の集団。
組織は秩序の元に統制され、多様な役割ごとに職務が細分化されている。
ワレンシュタインに裏切られたアーデルハイトによって、現在は女性のみの組織となっている。
また、基本は虚無によって親を失った孤児を引き取っている。
(一部公式ムック参照)


↓以下個人的元ネタ予想と考察

・光輪の言葉の意味
1 キリスト教美術で、キリスト・聖母・天使などの聖性・栄光の象徴として頭のまわりに描かれる輪。輪光。ニンブス。
2 仏・菩薩(ぼさつ)のからだから発する円満の光。衆生(しゅじょう)の煩悩(ぼんのう)を砕く智慧の光。


・セフィロトの樹における10個のセフィラとダアト
セフィロトの樹は10個のセフィラと22個のパスからなり、それぞれに意味がある。
また、数字・色・惑星・宝石・神名・守護天使が設定されている。
(光輪内での順位はセフィラの守護天使を元にしているのではないか?(※考察1)→これについてはキャラクター考察にて後述)

・天使の階級
熾天使・智天使・座天使・主天使・力天使・能天使・権天使・大天使・天使の順で階級わけされている。(※考察2)
ただこれだと9階級までしか存在しない。


☆忘却の螺旋(アムネジア)

【忘却の螺旋】とは
ヒルダを長とし、武闘派で知られる能力者集団。
ルールが明確になっているわけではなく、強大な力をもったヒルダを畏れるものが付き従っている組織。
(公式ムック参照)


↓以下個人的元ネタ予想と考察


・アムネジア
「物忘れの多いこと」を指す古典ギリシア語アムネースィアに由来する言葉で、現代では主に「記憶喪失、健忘(症)」を意味する。

・忘却
忘れ去ること。忘れること。

・螺旋
巻貝のからのようにぐるぐるねじれ巻いているもの・ねじ
螺旋は運動性や生命力を感じさせる面がある為、芸術作品などにおいては、様々な意味を込めた象徴、シンボルとして用いられることも多い。
また、基本的には繰り返しの構造でありながら、同じ位置をたどらず、例えば無限に上昇する構造を歴史や生命になぞらえる例もある。

→忘却の螺旋=生命を忘れる=不老不死を得るための組織という意味?


□プレイヤーキャラクターの元ネタ考察□(ゲストキャラについては省略しています)


☆ハイド

・ハイド(hyde)
「ジキルとハイド」のハイド博士と同じ名前
(hideとかけるなら「隠れる」「隠す」「潜伏する」)

・ヴォイドレッド
ヴォイド(空虚な)+レッド(赤)

・インスレーター
絶縁体・絶縁材
(公式ムック記載)

・エジプト神話のネフェルテゥム神
ネフェルテゥムは獅子の頭を持つエジプトの神の一人。
ネフェルテゥムという名前は睡蓮からきており、冥界において、魂の計量に立ち会い罪人の魂を切り裂く役割を持っている。

→技名に睡蓮とついている事や、IWEの【天地切リ裂ク荒神ノ咆哮】から。
また、【断裂の免罪符】は、罪人の魂を切り裂く役割を元々持っている為に、【断裂】する事を【免罪】されていると考えられる。


☆リンネ

・リンネ(輪廻)
ヴェーダ、仏典などに見られる用語で、人が何度も転生し、また動物なども含めた生類に生まれ変わること。

・スピードスター
高速運転者、スピード違反者

・八百比丘尼
長寿伝説の尼。少女の頃に人魚の肉をたべて800歳までいきたとされ、肌が白く白(しら)比丘尼ともよばれる。

→呪い(人魚の肉を食べる事)によって、老いる事も死ぬ事も出来ないという点から。


☆ワレンシュタイン

・ワレンシュタイン
ドイツ語で「森の石」を意味する。

・ヘカトンケイル
ギリシア神話に登場する神話の中でもトップクラスの怪力を持つ3人の巨人。

・剛鉄爪「破軍」
北斗七星の柄先の星 (おおぐま座) をさす中国名。これを剣先に見立てて、その方向に向って戦うものは勝ち、逆らって戦うものは負けるとして吉凶を占った。
(公式ムック記載)


☆カーマイン

・カーマイン
洋紅色・えんじ色

・ブラッドスパイク
ブラッド(血液)+スパイク(大くぎ)

・レインブラッド
レイン(制御)+ブラッド(血液)
(公式ムック記載)

・カーマイン・プライム(原初の赤)
カーマイン+プライム(第一等の、すばらしい、極上の)


☆オリエ

・オリエ(織依)・バラ―ディア
織=機(はた)で布をおる。機(はた)をおる。おる。物を組み合せて作る。くみたてる。(組織(そしき))
依=よりかかる。頼みにする。根拠にする。よりどころにする。

バラーティアエ
クリスマスローズの種類の一つ。
クリスマスローズの花言葉は「私の不安をやわらげて」「慰め」「中傷」。

→光輪という組織を自身の心の拠り所にしている?

・タナトス
ギリシア神話に登場する、死そのものを神格化した神。

・ルーラー
裁定者を意味している。
(公式ムック記載)

・カマエル
第五のセフィラを守る守護天使。
「神を見る者」という意味の名をもつ大天使で、十四万四千もの能天使の指揮官とも、一万二千もの「破壊の天使」を率いているともされる。
神の力を象徴しており、神の立てた正義を前提にして、神に敵対する者達を容赦なく攻撃するといわれている。
その攻撃的な性格から、オカルト教義では堕天使や岩にうずくまる豹の姿をした地獄の悪魔として扱われることがあったとされ、そのことから「赤い豹」という通り名で呼ばれたともいわれる。
→ただ、これだとどちらかと言えばワーグナーに近い感じがするので微妙かも……。他は良い感じなのですが。

・力天使
神学に基づく天使のヒエラルキーにおいて、第五位に数えられる天使の総称。
名は「高潔」「美徳」を意味する。
→※考察二つ目に基づくとこうなる。


☆ゴルドー

・ゴルド
ドイツ語で金の意味
→ただし綴りが異なる為、違う可能性が高い。

・スナッチャー
かっぱらい、強奪者、誘拐者

・ディバウアー
貪り食う・破滅させる・吸い上げるといった意味を持つ
(公式ムック記載)

・農耕の神・クロノス
クロノスは、ギリシア神話の大地および農耕の神である。山よりも巨大な巨神族ティーターンの長であり、ウーラノスの次に全宇宙を統べた二番目の神々の王でもある。
性交を好み、万物を切り裂くアダマスの鎌を武器とする。ゼウスの父親としてもよく知られており、ティーターン神族を率いてオリュンポスの神々と全宇宙を揺るがす大戦争を行った。

→ゴルドーの愛用している武器である鎌はクロノスも描かれる際に手にしている事が多い。
また技名のグリムリーパー(死神という意味)は『最高神に仕える農夫』という異名もあり、
この場合、死神は、「死を迎える予定の人物が魂のみの姿で現世に彷徨い続け悪霊化するのを防ぐ為、冥府へと導いていくという役目を持っている」といわれている。
それらを使役していると考えるとクロノスイメージ?


☆メルカヴァ

・メルカヴァ
イスラエルが開発した第3および第3.5世代主力戦車のシリーズ。

・ヨルムンガンド
ヨルムンガンドは、北欧神話に登場する毒蛇の怪物。その名は「大地の杖」を意味する。

・アメミット
アメミットは、古代エジプトに伝わる幻獣の一種である。 その名前は「貪り食うもの」を意味する。
冥界アアルの転生の事前の裁判にて、秤にかけられた真理の象徴マアトの羽根(真実の羽根)よりも重かった死者の心臓を貪り喰らう。
喰われた魂は二度と転生できない。霊魂の不滅が信じられていた古代エジプトでは、それは永遠の破滅を意味していた。
頭は鰐、鬣と上半身が獅子、下半身は河馬。


→「貪り食うもの」という意味や、アミメットの画像がメルカヴァそっくりなため。


☆バティスタ

・バティスタ
手術用語のバチスタ+バリアブルレジスタの組み合わせ。
「変質したものを除外し整える」の意味が込められている。
(公式ムック記載)

・ゴーレム
ゴーレムは、ユダヤ教の伝承に登場する自分で動く泥人形。「ゴーレム」とはヘブライ語で「胎児」の意味。
作った主人の命令だけを忠実に実行する召し使いかロボットのような存在。運用上の厳格な制約が数多くあり、それを守らないと狂暴化する。

・レストリクション
制限、限定、制約、制限するもの

→【自律神経回路】は、ゴーレムと同一存在で、バティスタのFLSがレストリクションなのは制約が無いと暴走してしまうため?

・エイジスアトリビューター(【自律神経回路】に標準装備されている意志制御型ユニット(武器))
エイジス(アイギス)→ギリシア神話に登場する防具。主神ゼウスのものとも、ゼウスが娘の女神アテーナーに与えたものともされる。ありとあらゆる邪悪・災厄を払う魔除けの能力を持つとされている。
アトリビュート→西洋美術において伝説上・歴史上の人物または神話上の神と関連付けられた持ち物。

・紅翼『七花』
七花は紫陽花の別名。
紫陽花の花言葉は「移り気」「冷淡」「無情」「高慢」「辛抱強い愛情」「あなたは美しいが冷淡だ」。
また、紫陽花には毒がある。

→エイジスアトリビューターは基本的に【自律神経回路】に標準装備されているが、恐らく紅翼『七花』はバティスタ固有の武器。
他の【自律神経回路】の性格によって、名前や性能が違うのではないかと考えられる。


☆セト

・セト(seth)
任命された者という意味の名前

・ケーリュケイオン
ギリシア神話のヘルメスが持つ魔法の杖で眠っている人を目覚めさせ、目覚めている人を眠りにいざなうと言われる。
死にゆく人に用いれば穏やかになり、死せる人に用いれば生き返る。
ケーリュケイオンの装飾には蛇が使われており、蛇は不死や治癒、罪からの癒しの象徴とも考えられている。

・エリミネーター
eliminate(取り除く)する者、という名を持つ双剣。
(公式ムック記載)

・ヘルメス神
オリュンポス十二神の一人。神々の伝令使、とりわけゼウスの使いであり、旅人、商人などの守護神である。
能弁、境界、体育技能、発明、策略、夢と眠りの神、死出の旅路の案内者などとも言われ、多面的な性格を持つ神である。
幸運と富を司り、狡知に富み詐術に長けた計略の神、早足で駆ける者、牧畜、盗人、賭博、商人、交易、交通、道路、市場、競技、体育などの神であるとともに、
雄弁と音楽の神であり、竪琴、笛、数、アルファベット、天文学、度量衡などを発明し、火の起こし方を発見した知恵者とされた。
死者、特に英雄の魂を冥界に導くプシューコポンポス(魂の導者)としての一面も持ち、その反面冥界から死者の魂を地上に戻す役割も担っている。
武器である鎌「ハルペー」(ショーテル)を持つ。

→セトが【封滅の免罪符】を所持しているのにハイドの【断裂の免罪符】を狙うのは、通常の魂を導く(封印)する事は出来ても、呪いによって現世に無理矢理縫い付けられたリンネの魂を開放(呪いから断裂)する事が出来ないため?
また、上記の意味をそのまま取ると、リンネとクオンの不死の呪いを癒す事を任命された存在?


☆ユズリハ

・ユズリハ
ユズリハの名は、春に枝先に若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落葉することからきている。
その様子を、親が子を育てて家が代々続いていくように見立てて縁起物とされ、正月の飾りや庭木に使われる。
花言葉は「若返り」「世代交代」「譲渡」

・無明長夜(エインセルロスト)
無明長夜
衆生の知見が豊かでないため、煩悩にとらわれて、なかなか真理を得ることができない様子。
エインセルロスト
エインセル=イングランド北部、ノーサンバーランドに棲むといわれる、尖った耳を持つ少女の妖精の一種。その名は方言で「自分自身」を意味するという。
ロスト=ロスト(lost)は英語で「失われた」、「失った」といった意味を持つ単語。

・菖蒲刀・神路誉
菖蒲刀とは古来男児が菖蒲の葉を太刀に見立てて帯びさせたものに由来し、端午の節句に金銀などの装飾を施して飾られるようになったもの。
神路の誉は花菖蒲の品種の一つ。
(公式ムック記載)

菖蒲の花言葉は「やさしい心」「あなたを信じます」「忍耐」「あきらめ」。

→この地を守護する【社の守人】として生まれた自分自身に対して、意義を見失い、迷いを持っている。(無明長夜/エインセルロスト)
しかし、自分の名がこのままの伝統(世代)を引き継いでいく【ユズリハ】である事から、その事に対して何処かで諦めの念(菖蒲刀・神路の誉)を持っている?


☆ヒルダ

・ヒルダ
古ゲルマン語で胸甲を着けた女戦士の意味

・パラドクス
パラドックス=正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉。

・闇の衣(マスカレード)
マスカレード=仮面舞踏会という意味

・ベルトのバックル(∞の形)
無限大→限りの無いことで、∞の形はウロボロスが由来になっているとも言われている。
ウロボロス→ヘビは、脱皮して大きく成長するさまや、長期の飢餓状態にも耐える強い生命力などから、「死と再生」「不老不死」などの象徴とされる。
そのヘビがみずからの尾を食べることで、始まりも終わりも無い完全なものとしての象徴的意味が備わった。
循環性(悪循環・永劫回帰)、永続性(永遠・円運動・死と再生・破壊と創造)、始原性(宇宙の根源)、無限性(不老不死)、完全性(全知全能)など、意味するものは広く、多くの文化・宗教において用いられてきた。

・ペルセポネー
ペルセポネーは、ギリシア神話に登場する女神で冥界の女王。
神話によると、ペルセポネー(当時のコレー)は、ニューサ(山地であるが、どこであるのか諸説ある)の野原でニュムペー(妖精)たちと花を摘んでいた。するとそこにひときわ美しい水仙の花が咲いていた。
ペルセポネーがその花を摘もうとニュムペーたちから離れた瞬間、急に大地が裂け、黒い馬に乗ったハーデースが現れ彼女は冥府に連れ去られてしまう。
その後、ゼウスがヘルメースを遣わし、ハーデースにペルセポネーを解放するように伝え、ハーデースもこれに応じる形でペルセポネーを解放した。その際、ハーデースがザクロの実を差し出す。
それまで拒み続けていたペルセポネーであったが、ハーデースから丁重に扱われていた事と、何より空腹に耐えかねて、そのザクロの実の中にあった12粒のうちの4粒(または6粒)を食べてしまった。
冥界の食べ物を食べた者は、冥界に属するという神々の取り決めがあった為、ペルセポネーは冥界に属さなければならない。
ペルセポネーの母であるデーメーテールはザクロは無理やり食べさせられたと主張してペルセポネーが再び冥府で暮らすことに反対するも、デーメーテールは神々の取り決めを覆す事は出来なかった。
そして、食べてしまったザクロの数だけ冥府で暮らす事になり、一年のうちの1/3(または1/2)を冥府で過ごす事となり、彼女は冥府の王妃ペルセポネーとしてハーデースの元に嫁いで行ったのである。

「ペルセポネー」という名前の意味については諸説があり、「光を破壊する女」或いは「目も眩むような光」「破壊する者」。

→本来は光の存在であったヒルダが闇の顕現が発現した為に、半分だけ闇の衣(マスカレード)に染まってしまった。
一年の半分を冥界で過ごすペルセポネーと関連している?
また、ベルトのバックルが無限の形になっている事から、とにかくヒルダが自身の完全性(=再誕者になる事)を求めているという象徴?


☆ケイアス

・ケイアス
混乱・混沌という意味

・肖影(アンブラル)
肖=影響を受けて同様の状態になる。感化されてそれと同じようになる。影響を受けて変化する。
影=物体や人などが、光の進行を遮る結果、壁や地面にできる暗い領域である。
その原因となる物体や人の輪郭に似たものとなるが、壁や地面など、影ができる面の角度に応じて、普通、歪んだ像となる。

アンブラル=幽霊の・影

・ケイアスコード(混沌の法典)
混沌=区別が立たず物事が入り混じっている状態。
法典=守るべき事柄を体系的に記述したもの。おきて。

→過去に存在した悪の歴史や伝承(アジ・ダハーカなど)をケイアスコード(書物化された掟)を用いて、幽霊または影として現世に投影できる能力?

・アジ・ダハーカ
アジ・ダハーカはゾロアスター教に登場する怪物。
悪神アンラ・マンユの配下であり、あらゆる悪の根源を成すものとして恐れられた。

・アスクレピオスの杖(胸にかけているペンダント)
ギリシア神話に登場する名医アスクレピオス(アスクレーピオス)の持っていた蛇(クスシヘビ)の巻きついた杖。
医療・医術の象徴として世界的に広く用いられているシンボルマークである。

→絶対悪であるアンラ・マンユの配下である悪竜アジ・ダハーカを使役できる事から過去に本当に強かった可能性が高い。
また、胸のペンダントはアスクレピオスの杖に類似している事から、医療などにも造形が深い?
(昔は暴れまわっていたが、ゴルドーとの出会いからよく怪我をしてくるゴルドーのために医療を学んだとかなら個人的に嬉しい)


☆ナナセ

・ナナセ(漢字を七瀬とした場合)
七瀬の祓(はらえ)を行う七か所の瀬。

・ウィンドミル
風車という意味

・ゼファー
ゼピュロスは西風の神である。英語ではゼファー 。アネモイの中で最も温和なゼピュロスは、春の訪れを告げる豊穣の風として知られている。
ゼピュロスはトラーキアの洞窟に住んでいると考えられていた。
ローマ神話においてゼピュロスに相当する神格は、植物と花々の支配者であるファウォーニウス (Favonius) であった。この語は「好意」を意味している。

・羽根の生えた靴
ロキは北欧神話に登場する悪戯好きの神。その名は「閉ざす者」、「終わらせる者」の意。
巨人の血を引きながらもオーディンの義兄弟となってアースガルズに住み、オーディンやトールと共に旅に出ることもあった。変身術を得意とし、男神であるが時に女性にも変化する。
自身が変身するだけでなく、他者に呪文をかけて強制的に変身させたこともある。
美しい顔を持っているが、邪悪な気質で気が変わりやすい。
狡猾さでは誰にも引けを取らず、よく嘘をつく。
「空中や海上を走れる靴」(「陸も海も走れる靴」または「空飛ぶ靴」とも)を持っている。

→武器であるゼファーは風の神であるゼピュロスと同じ名前で、空を飛ぶことのできる靴を持っている→ゼピュロスとロキイメージ?
ゼファーの神格からハイドに向けた感情はやっぱり好意なんじゃないかという個人的な想いがあります。
また、少し悪戯っ子っぽい所はロキっぽさもあるんじゃないかと……。

☆ビャクヤ&ツクヨミ

・ビャクヤ
真夜中になっても薄明になっているか、または太陽が沈まない現象のこと。

・ケリケラータ
触角を持たない、鋏角を持つ、この二つの特徴をもつ生物。
(クモ・ダニ・ザトウムシ・サソリなど)

・プレデター
肉食動物という意味

・ループタイ
ポーラー・タイとは、略礼装に用いられている、紐状のネクタイのことである。ポロタイ、ボロタイ、ループタイ、ロープタイとも言う。

・ツクヨミ
月読命 (ツクヨミ、ツキヨミ) は、日本神話の神である。
月を神格化した、夜を統べる神であると考えられている。

・セフィロト
生命の樹は、旧約聖書の創世記(2章9節以降)にエデンの園の中央に植えられた木。命の木とも訳される。生命の樹の実を食べると、神に等しき永遠の命を得るとされる。

・白百合
キリスト教では白いユリ(マドンナリリー)が聖母マリアに捧げられた花であることから純潔のシンボルとなっている。
花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」。

→死にかけていた?ビャクヤに対してツクヨミが最後の力を渡したことによってビャクヤが覚醒したと考えると、ビャクヤにとってツクヨミは神に近い存在?
だからこそ命を捧げてツクヨミを助けており、ビャクヤのループタイが金色の円形(月の形)に蜘蛛の文様なのは互いの力が混ざったという暗示?
また、ツクヨミの二つ名が「セフィロト」なので、光輪の階級がセフィロトからきている場合に、過去にツクヨミは光輪に所属していた?


☆フォノン

・フォノン
音子、音響量子、音量子。

・バロックノイズ
バロック(真珠や宝石のいびつな形を指すポルトガル語のbarroco)+ノイズ(雑音)

・ムニエル(白い蛇)
竜巻や川、虹などに似た形などから、古来世界各地で蛇は神、とくに「水神」と言われていた。
そして、日本では古来「ケガレ=病気や災いを招く」という考えがあり、生成りの白木や白い動物を、災いを退ける神様として信仰していた。


☆ミカ

・ディーゼル
ディーゼルエンジン は、ディーゼル機関とも呼ばれる内燃機関。

・バッヘルベルカノン(パッヘルベルカノン)
ヨハン・パッヘルベルのカノンは、ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルがバロック時代中頃の1680年付近に作曲したカノン様式の作品。

・サンダルフォン
サンダルフォンは、ユダヤ教の大天使の一人。メタトロンの双子の兄弟とされる。まれにメタトロンに代わって七大天使の一人として数えられたり、メタトロンの異名の一つとされる事もある。
名前は「兄弟」を意味し、天国の歌を司るのが職務とされる他、ミカエルと共にサタンと戦う役割を持つともいわれる。
第10のセフィラを守護する天に達するほど巨大な姿の巨人だとされる。
罪を犯した天使たちを永遠に閉じ込めておく幽閉所の支配者でもあるという。
誕生を控えた胎児の性別を決める天使とされる事もあり、女性とする説もある。(※考察1に基づくとこうなる)

→巨大な天使と言われ、力も強い事からミカっぽいなというイメージ。
バッヘルベルカノンは違うかもしれませんが、歌を司っている事からその繋がりもあるかなーとか。
また、第1のセフィラの守護天使がメタトロンである事からアーデルハイトと実は姉妹だったとかいうと面白い気がします。


□その他のキャラについて□


☆クオン

・久遠
1 仏語。長く久しいこと。遠い過去または未来。
2 ある事柄がいつまでも続くこと。永遠。

・永劫の紡ぎ手(アイオーン)
アイオーン=古代ギリシア語で、ある期間の時間を指し、時代や世紀、人の生涯というような意味。
ギリシア神話は自然現象を擬人化して神や精霊と見なしたが、抽象概念なども神と見なした。
そのため、アイオーンも神と見なされ、永遠・永劫を象徴する神ともされた。通常、「時間の神」として知られる。


☆アーデルハイト(至高姫)

・アーデルハイト
古高ドイツ語では「Adalheidis」であり、「adel」は「高貴な」を、「heit」は「姿」や「形」を意味した。

・メタトロン
生命の樹の第一及び第十のセフィラを守るとされている天使。
メタトロンの性格については様々な伝承があるが、「契約の天使」、「天の書記」、「神の代理人」、「小YHWH」(YHWH はヘブライで神を表す)など、様々な異称を持ち、72の異名を持つともいう。
天使サンダルフォンとは、双子の兄弟であるともいわれる。
大天使ミカエルよりも強大だとされ、神と同一視する声もある。
メタトロンの語源はメタトロニオス(ギリシア語で「玉座に侍る者」の意味)だとされるほか、他にも、その異称「ミトロン」からペルシャ起源の東方神「ミトラ」との関係を指摘する説もある。
ミトラ神はローマではミトラス、ゾロアスター教ではミスラとして信奉された司法神で、その地位はゾロアスター教最高神のアフラ・マズダーを脅かすほどの威勢を誇り、契約の神、長身、無数の目を持ち万人の監視者であるといった属性がメタトロンを想起させるという。
また、自分に背く者たちを串刺しにしたという逸話がある。(※考察1に基づくとこうなる)


☆ゼニス(天輪剣)

・ゼニス
「天頂」「頂点」という意味。

・ラジエル
第二のセフィラを守るとされている天使。
その名は「神の神秘」を意味し、ラツィエル、ガリズル、サラクエルなどの異名を持つ。
座天使の長で、「秘密の領域と至高の神秘の天使」の称号を持つ。 七大天使の一人とも呼ばれる。
ラジエルは神の玉座を取り囲むカーテンの中に立ち、全てを見聞きする。ゆえに他の天使達の知らない地上と天界の全ての秘密を知り尽くしており、その宇宙の神秘についての知識を一冊にまとめた書物、「ラジエルの書」を常に携えていたという。
その本は「セファー・ラジエール」と呼ばれている。(※考察1に基づくとこうなる)


☆ワーグナー(紅騎士)

・エリカ・ワーグナー

エリカ=ギリシア語の 「ereike(エレイケー)」が語源となっており、「ereike」という言葉には「砕く」という意味がある。
エリカの花言葉は「孤独」「博愛」「幸運」「裏切り」「良い言葉」
ワーグナー=職業発祥の職業姓で、「荷馬車の御者」、若しくは「荷馬車製作者」を意味する。ドイツでは一般的な姓。

・ザドキエル
第四のセフィラを守るとされている天使。
ザドキエルはユダヤ教の伝承に伝えられる天使の一人で、 その名は「神の正義」を意味する。
他にも、「主天使の長」、「木星の天使」、「慈善・慈悲・記憶の天使」などの肩書きを持つ。
アザゼルと同一視される事もある。
(アザゼル=アザゼルは風の元素を持つ悪魔または堕天使)(※予想1に基づくとこうなる)

・主天使
神学に基づく天使のヒエラルキーにおいて、第四位に数えられる天使の総称。
名は「統治」「支配」の意。
神の威光を知らしめるため、様々な働きを担うとされる。また、そのシンボルは笏。(※予想2に基づくとこうなる)

→ワーグナーの設定がまだハッキリしていない事もありますが、もしもザドキエルイメージなら、本来は慈悲の気持ちがある優しい執行官だったが、
自身のEXSの力が強くなるにつれて虚無化に近づいていて、その事実から目を背ける為に虚無狩りをしまくっているという設定なら美味しい。
(アザゼルが山羊の悪魔であり、スケープゴートの語源となっている事から、自分の不安を虚無にぶつけているとか……。)
また、第三の執行官を殺している事から、実はそれがツクヨミと関連していたりしても良いなと思います。


☆エンキドゥ(罪斬りの獣)

・エンキドゥ
ウルクの王ギルガメシュの暴君ぶりを嘆いた民たちの訴えを聞いた天空神アヌは、創造を司る女神アルルにギルガメシュと戦わせるため彼と同等の力を持つ者を創るよう命じた。
アルルは粘土をこねて山男を創り、エンキドゥという名を与える。エンキドゥは戦の神ニヌルタによって強い力を授けられ、勇猛果敢な野人として地上に放たれた。
ギルガメシュの親友的存在。


☆ウヅキ(葬儀屋(ブラックモンガー))

・ウヅキ(卯月)
陰暦4月の異称。卯の花月。卯の花の咲く月の意とも、稲の種を植える植月(うつき)の意ともいう。

・ブラックモンガー
ブラック(黒)+モンガー(…商人、…屋、つまらないことを世間に広めようとする人)

・ホトトギス(別名:卯月鳥)
カッコウ科の鳥。全長28センチくらい。全体に灰色で、胸から腹に横斑がある。
自分の巣をもたず、ウグイス・ミソサザイなどの巣に托卵する。
古くから春のウグイス、秋の雁(かり)とともに和歌に詠まれ、また冥土に往来する鳥ともいわれた。
別名が多く、文目鳥(あやめどり)・黄昏鳥(たそがれどり)・卯月鳥(うづきどり)・魂迎鳥(たまむかえどり)・死出田長(しでのたおさ)などがある。


☆カグヤ

・カグヤ・セイカイグー
カグヤ=「火の神」(火之迦具土神)で「光り輝く、火、燃える」の意味。(諸説あります)
セイカイグー=??


☆レクス

・レクス・バルトロメウス
レクス=ラテン語で『王』という意味。
バルトロメウス=ラテン語起源の男性名。バルトロマイのラテン語形に当たる。
(バルトロマイは、新約聖書に登場するイエスの使徒の一人)


☆リフレクタ

・リフレクタ
光や音などの波を反射 (Reflection) させる装置のこと。


☆ラディアータ

・ラディアータ
ラテン語で「放射状に広がる」「1点から四方八方に広がる」という意味。


☆ツルギ

・ツルギ
諸刃(もろは)の刀。また、刀剣の総称。